40代 女性 1年以上、毎朝頭痛と胃の不調が続く 症例 自律神経失調症

■40代 女性 事務職 鳥取市

 

■来院

2017年 1月

 

■来院時の状況

1年以上前から、毎朝頭痛と胃の不調・気持ち悪さが続いており、肩こり・背中の痛みが出ている。

内科・整体・鍼灸といろいろ通ったが、どれも改善には至らなかったそうです。もともと慢性的な胃の不調があり、来院時は逆流性胃炎と診断されていたとの事でした。

 

午後には症状は軽くなる事が多いとの事ですが、毎朝の事なので精神的にもかなり辛い状況の様でした。

 

原因について

初回の検査によって、下記のような原因が考えられました。

  • 頸椎~胸椎の硬さ(頭痛・肩こり・背中痛)⇒心臓の弱りにつながる
  • 胃腸の弱り(頭痛・慢性胃炎)
  • 脳の疲労

どれも、自律神経の弱り、日常での強いストレスがかかった際の典型的な不調の原因と言えます。

説明をすると、仕事や家の事など思い当たる事はいくつかある様でした。また、物事に対して非常に真面目で一生懸命に取り組まれる方でしたので、さらにストレスを受けやすいタイプと言えます。

 

このような場合、早く良くなりたいと新しく何か(食生活・セルフケアなど)を始める方が多いのですが、最初はそれ自体が更なるストレスになってしまう事が多いので、「施術に通う事だけで大変な事なので、それ以外は今まで通りでいいですよ」とお伝えしています。

 

焦って結果を求める事・ただでさえ多忙な日常で新たな事を加える事自体が負担になります(施術に通う事がすでに新たな事です)。身体が整っていけばおのずと改善への流れができてくる事を認識・共有する事はとても大切なことです。

施術内容と経過

自律神経の乱れを疑う場合、まずは頸椎~胸椎の硬さを緩める事を最優先とします。

このような不調の場合、心臓の弱りが大きく関わってくるのですが、胸椎の硬さを緩めるアプローチをする事で改善へ向かっていきます

頸椎の硬さは自律神経を乱す直接的な原因となります。肩こり・背中痛の原因ともなります。

 

それらを行いつつ、胃腸の調整をする事で頭部(脳)への血流を良くしていきます

胃腸が弱ると、その修復のために血液を採られてしまって頭部への血液・酸素・栄養が不足します。それが頭痛の原因となります。

また、脳の疲労も血液循環の悪さからきていると言えます。

 

1~4回目

最初は、10日間で4回とかなり間隔を詰めて施術を進めて行きました。

ご本人の「かなり辛いので、とにかく早く楽になりたいです。」という意向で、通常よりもハイペースにしました。

(自営業で時間の融通がつきやすいとの事でしたのでこのようにしましたが、ハイペースになりすぎて施術自体がストレスにならない様に注意しながら提案していきます。)

 

1回目を終えた翌朝がかなり楽に感じたとの事で大変喜んでおられました。最初に効果を実感されるケースはけっこうあるのですが、そのインパクトからかその後の変化を少なく感じて不安を覚える方もすくなくないので、実感を喜びながらも「一喜一憂せずに落ち着いていきましょう」とお伝えしました。

 

序盤に身体が施術に過剰反応して大きく変化が出る事もありますが、一時的な事も多いのでその後落胆につながらないよう冷静に経過を見ていく事も大切です。

 

やはり2回目以降は、初回ほどの変化の実感はなく一進一退でした。(ご本人の印象によるものもあります)

5~8回目

ここからは1週間~10日間隔で進めて行きました。

全体的に症状は改善傾向でしたが、まず顕著に改善が見られたのが胃の気持ち悪さでした。これが改善されると、頭部(脳)への血流が良くなる事が期待できるので、流れとしては理想的です。

 

頭痛・肩こり・背中痛はこの期間で5割程度の改善で、日によっては波もありましたが胃の気持ち悪さはほぼ無くなっていました。

 

施術内容は、当初から大きく変わる事なく、頸椎~胸椎の調整と胃腸の調整を根気よく丁寧に継続していました。

このあたりから、自然治癒力での改善を期待できます。

9~12回目

ここからは、2週間に1回ペースで進めて行きます。

改善傾向にあるものの、まだ日によって波があったので引き続き1週間~10日ペースでの継続も考えましたが、自然治癒力で調子を上げていく事もしていく必要もあるので思い切って2週間ペースに切り替えました。

 

不思議なもので、間隔を空けてからさらに改善傾向に向かい、11~12回目の時点では朝の頭痛と気持ち悪さはほぼなくなり、たまに肩と背中に少し痛む程度までになりました。

この期間では、頸椎~胸椎の緩み、胃腸の調子も安定してきたので、脳の疲労を取る施術に重点を置きました。

 

こまめな施術だけで改善させるのではなく、どこかのタイミングで間隔を空ける事で改善のスピードが上がる事は多々あります。

これも、序盤に頑張って施術を続けてきた事が生きてきている証拠です。実際の痛みや不調だけに目を向けるのではなく、身体の秘める力を利用していく事はとても大切です。

 

最終的には、施術をせずして好調を維持できる身体が理想だからです。

 

13回目(最終)

3週間空けて13回目。

この期間、非常に快適に過ごせたとの事でした。症状もほぼ出る事もなかったそうです。

 

次回も予約を取ってもらっていましたが、調子もいいという事でここで終了となりました。

実質、1ヵ月以上症状が出ていないので、ひとまず様子を見られる状態と判断しました。

まとめと考察

今回の主な症状は、

  • 起床時の頭痛
  • 起床時の肩こり・背中痛
  • 起床時の胃の気持ち悪さ

でした。

それぞれの症状に対してアプローチをしていく方法もありましたが、細かく検査をしていくとどの症状に対しても下記の原因が関連している事が推察されました。

  • 頸椎~胸椎の硬さ
  • 胃腸の弱り
  • 脳の疲労

これらは、自律神経失調症様症状の主な原因と言えるので、現れてる症状にはあまりとらわれる事なく、原因に対してひたすらアプローチしていく方針にしました。

 

正直言って今回のケースは、毎回変わり映えしない施術を淡々と継続していったので、「最初は本当にこんな施術で良くなるのだろうか?」と不安も大きかったそうです。

その都度丁寧な説明は心がけましたが、不安がある中でも施術を根気強く続けてこられた事が今回の結果につながったと思っています。

 

その取り組みの甲斐あって、身体が応えてくれたのだと痛感しています。

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自律神経失調症

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