60代 女性 2年前から左脚が痛んで10分以上歩けない 症例 脊柱管狭窄症

 

 

■60代 女性 会社員 鳥取市

 

■来院

2018年 7月

 

■来院時の状況

数年前から、少し歩くと脚に痛みが出だした。徐々に痛みが出る間隔が短くなり、来院時は10分程度歩くと左臀部~左足全体が痛む様になったとの事でした。

 

特に、スーパーのように涼しいところで、重い荷物を持った時は痛みが強いとの事。また、お孫さんを抱っこしている時もすぐに痛みが出てしまうそうでした。

 

また、就寝時に寝返りをうった時にも痛みで目が覚める事があるそうです。

整形外科を受診し、『脊柱管狭窄症』で、間欠性跛行の痛みだと診断されたのが2年前。

それ以来、鎮痛剤で乗り気ってきたが、根本的に改善したいという事で来院されました。

原因について

お話をうかがったところ、特に症状がきつくなる場面として、

  • 座りっぱなしからの動き出しと、就寝時(痛みで目が覚める)
  • お孫さんを抱っこしたり、買い物で重い荷物を持って歩く時
  • 買い物時のスーパーなど涼しい場所

が挙げられました。

 

原因としては、

  • 座ってのデスクワークと、現場を歩く仕事の繰り返しによる腰椎への負担
  • お孫さんを抱っこしたり遊んだりの時間が多く、筋肉の疲労
  • 内臓の弱りからの患部の冷え(長年、慢性の冷え性)

これらの要因が長年絡み合った結果の発症と考えます。

 

特徴的だったのは、お孫さんの抱っこ・買い物の荷物という、必要以上に過重された場面で痛みが強くなり、間欠性跛行が出やすいという事です。

どちらも、左右均等に重さがかかる事はないので、バランスの悪い過重がかかった際の腰椎の歪みが関連していると思われます。

施術内容と経過

まず、検査にて下記の事がわかりました。

  • 腰椎・骨盤のゆがみ
  • 脊柱起立筋~大殿筋までの筋肉の過度の緊張
  • 胃腸の弱りからの血行不良による下肢の冷え

検査中、仰向けの状態が数分続くと左脚全体に筋肉がつっ張ったような痛みが出ます。いったん座るとすぐに治まります。

ここでも、間欠性跛行が出ています。

 

この場合、骨格のゆがみと同時に大きな原因になっているのが、下肢への血流の悪さです。

 

胃腸の状態が深く関わってくるのですが、胃腸が弱ると、その修復のために血液・酸素・栄養が胃腸に集中するために、下肢にそれらがいきわたらなくなります。

今回のケースでは、数ある原因の中で上記の事が一番の原因と考えました。

 

血行不良では、筋肉や神経が酸欠・栄養失調の状態になるので、その修復が急務となります。

 

1~4回目

施術の序盤は、改善への土台を作っていく事に重点を置いています。

主に行った事は、

  • 腰椎・骨盤のゆがみを調整する
  • 胃腸の調整を行い、下肢への血行状態を良くする
  • 脊柱起立筋~大殿筋の筋肉の緊張の緩和

となります。

施術の序盤は、4~7日間隔で来院してもらいました。集中して身体の調子を上げていき、今後改善していく土台を作り上げるのが目的です。

 

今回のケースでは、目に見えた変化が出るのが割と遅く、この段階では特に変化はありませんでした。

早い段階で変化を感じる事が、施術を継続するモチベーションになるのは確かなので、この段階で変化を感じられないのはご本人としてはつらい場合もあります。

 

私が、「焦らずじっくりやっていきましょう」とお伝えすると、「大丈夫です。2年続いているものがすぐに良くなるとは思ってないので、焦ってません」と淡々と返答されたのが印象的でした。

 

5~9回目

序盤4回を終えて、徐々に身体に変化が出てきました。

  • 就寝時の痛みで目を覚ます事がほとんど無くなってきた。
  • スーパーでの買い物時の痛みが5割程度に軽減

特に、就寝時の痛みが少なくなることによってしっかりと睡眠がとれる様になったのはとても大きな事です。

睡眠不足は不調の原因でありスムーズな改善の妨げになるので、睡眠がしっかりとれる事で改善へのペースは速くなります。

 

内臓の弱りからの血行不良が原因の場合は、どうしても状態の変化の立ち上がりが遅くなりがちです。ですが、焦らず施術をしていく事で、ある時からグッと流れは変わります。

8~9回目の時点では、多少痛みはあるものの日常でのストレスは大幅に軽減され快適に過ごせているとの事。

 

このように、少しずつ改善→睡眠が充分とれる→大きく改善→日常のストレスが減ってさらに良くなるという理想的な循環ができてきます。

今回は、序盤の変化の少ない期間を前向きに乗り切れた事で、この好循環を生み出すことができました。

 

10~13回目

この期間は、10~14日間隔で施術を進めました。

一気に2~3週間隔で様子をみるパターンもありましたが、相談の結果「慎重に進めたい」との事でしたので、上記の間隔になりました。

 

この時期になると、買い物時でも時々違和感を感じる事があるという程度になっていたのと、お孫さんを抱っこしたり荷物を持っても痛みを感じなくなっていたのでかなり状態は良くなっていました。

 

序盤~中盤にかけての変化がゆっくりでしたが、この時期にきて調子が上がってきました。

焦らずじっくり施術に取り組めば、必ずどこかのタイミングで身体がそれに応えてくれるのだと、改めて感じたケースでした。

14~15回目(施術卒業)

ここまでで生活に不自由ない状態になっていたので、1ヵ月間隔で様子を見ました。

その間も特に問題なく過ごす事ができ、全くと言っていいほど痛みも違和感も感じる事なく、間欠性跛行も出ていないとの事です。

 

今後の進め方としては、

  • ひとまず通院を止めて、様子をみる
  • 再発しないように、定期的にメンテナンスをしていく

パターンがあります。

相談の結果、ひとまず様子をみてみたいとの事でしたので15回目で施術をめでたく卒業となりました。

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